定額インターネット接続サービスの普及

定額インターネット接続サービスの普及が急速に進行している。NTT東日本とNTT西日本が提供するIP接続サービス「フレッツISDN」は月額7,000円前後の固定料金で使い放題になり、近いうちにサービスエリアを全国拡大する。

今後の動向が注目されるのが00年秋に本格的商用サービスが開始されるADSL(非対称デジタル加入者線)である。最高1.5Mビット/秒で常時接続可能である。

ADSLはISDNと干渉して性能が低下するという懸念があったが、これも問題ないとしてサービスエリアの拡大を加速している。東京めたりっく通信は00年中に東京23区の全局で利用可能となるとしている。大阪、名古屋も東京めたりっく通信やイー・アクセスがサービス開始する。長野、宇都宮、北九州もサービス開始の事業者がでている。

ADSLが全国広域展開するうえでネックがある。1収容局あたりADSL設備設置に1億円程度要するため大量需要が見込めないエリアへの投資は困難である。またADSLはユーザ局から収容局までメタリックケーブルで繋がれていることが前提であるため光ケーブル化されているエリアでは利用できない。メタリックケーブルで繋がれていても距離がある場合やケーブルの状態が悪い場合は速度などパフォーマンスが落ちる。

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