司法書士試験独学の記
今回は、司法書士独学の記を発信してみよう。不動産鑑定士2次試験は独学で8ヶ月で合格したが、この試験は1年4ヶ月を要した。不動産鑑定機関に勤務しながら独学で合格した。私は資格マニアではない。鑑定業者として独立開業するのに生活の糧として兼業が無難と判断したため狙った。
受験勉強を始める前は、1年未満の学習期間で充分に合格レベルに達すると思っていた。独学の方法は、不動産鑑定士2次試験とほぼ同様だ。昨年の12月15日に発信したので繰り返しになるが再度触れると基本書を選定し、受験までの学習プランを立てた。9ヶ月を基本書の読破と問題演習にあて、残り3ヶ月で反復総整理とした。各基本書のページ数と9ヶ月の可能学習時間を割り出し、1日当読破ページ数を課した。読解の仕方は章、節、款、目の階層構造(EXCELをパソコンで使う場合はDドライブ⇒司法書士フォルダー⇒独学ブック⇒合格シートとなる)を常に確認しながら読む。読後、本から視線を外し、読んだ内容を自分の言葉で脳内に再構築する作業をする。これで理解程度の確認と暗記を効率よくできる。
現実に学習を開始してみると予想していたより手強いと実感させられた。合格率2%という数字は正直いってビビッた。余談だが受験当日、教室を見渡すと私がいた教室には100から150人いたようだがこの中から2~3人しか残らないのかと思うと合格する気がしなかった。福岡県内約600余名の受験者で合格者は私を含めて12名(独学合格は私だけと後で知った)
受験勉強は、既に31歳だったせいか、前日の学習が脳内で分散、消滅していた。まさに早すぎる脳細胞の退化である。手応えがつかめない学習の繰り返し…この資格取得の苦闘が始まっていた。たが論文試験と択一試験の違いは学習方法が異なるので想像以上に苦労を強いられた。
後日、苦闘の様子を語ります。
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