電気自動車対応の次世代住宅とは

このところのガソリン代の高騰で、ガソリン車に代わる電気自動車の利用が現実味を帯びてきている。電気自動車などまだ先のことだと思っていたが、来夏には三菱自動車の「i MiEV(アイミーブ)」という電気自動車が発売予定だ。1回の充電で160キロ走行できる。電気自動車というと「オモチャのような装備」で「かったるい」走行をするのでは、と思いがちだが、実用レベルを超えて、加速や装備はガソリン車と変わらないほどに完成度が高まっているらしい。

電気自動車の登場で、住宅と収容車庫というガソリン車に見られた組み合わせは変化する。電気自動車には車の収容スペースとともに充電装備が必要スペックになるからだ。日経紙(9月3日)によると、「伊藤忠都市開発は電気自動車対応型の分譲戸建を2008年中に発売する。駐車場に200ボルトの屋外コンセントを標準装備する。まず横浜市で約20戸を発売。09年には分譲戸建の主力商品すべてに標準装備する。導入コストは販売価格に転嫁せず販売効率の改善などで吸収する。居住者以外が無断使用できないように、充電用の屋外コンセントの利用時間を限定するといった工夫も施す。」

「i MiEV(アイミーブ)」はリチウムイオン電池を実用化しており、伊藤忠都市開発が住宅に標準装備する200ボルトコンセントで7時間あれば充電が完了する。夜間に充電して翌日は160キロ走れる。

トヨタ自動車も2010年代の早い段階で電気自動車を量産する意向を明らかにしているが、同社は、すでにハイブリッド車があるが、電気自動車の量産化に向けた準備に怠りがないようだ。

トヨタホームも電気自動車対応型の分譲戸建の取り組みを始めており、ガソリンを消費しない時代に向けた住宅の開発が急速に進んでいる。

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