南道路は常に効用が高いか

土地の接面道路の方位からくる格差は、接面道路の方位による日照、通風等の変化に伴う快適性の優劣に着目して設けられるが、通常、南道路が一番ポイントが高い。国土庁土地価格比準表でも南道路が一応、一番ポイントが高くなっている。

その理由としては、日照などで南側のスペースをできるだけとり家を建てるのがベストと思われているからだ。

では南道路は常に効用が高いかと言うと、そうとは限らない。敷地面積、形状の関係で南側スペースが充分に確保されている場合、西側道路の効用も高くなる。なぜなら南道路の場合、日照、通風等の関係で窓などの開口部を南側に多くとるためプライベートライフを道路の通行人に見られる可能性が高い。西側道路は家の西側は西日を避けるため開口部をあまり取らないのでプライベートライフを道路の通行人に見られる可能性が低い。

敷地面積が広大になると日照、通風、プライバシーへの配慮は、不要となるので接面道路の方位からくる優劣は殆どなくなる。

このように接面道路の方位からくる格差は敷地規模、形状、隣接建物などとの相関で変化する。

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