当HPを1997年1月、サイバー空間に初めて発信して今日で4年になる。当時のCPUの能力、HDの容量を振り返ると相当の落差だがなによりも変化したのはインターネット環境だ。当時は、HPを作ること事態がかなりマニアックな世界だった。苦労して作り上げたHPを見てくれる人もごく僅かであり、いわば報われない広告手段と言えた。不動産鑑定業者のHPの数は全国で確か7サイト程度で作者は、毎夜、同業者のHPを訪問し、対抗心を密かに燃やしたものだ。極言すれば巨大な情報空間の海に情報を発信しそのレスポンスを待つと言うより、HPを作っているという事実自体が目的でステータスだった時代といえる。

現在、同業者のHPは増え、当然にインターネット人口も爆発的に増殖した。HPを作る作業は、高機能のHP作成ソフトの進化により一部のマニアの手から大衆化され、そのこと自体に価値がなくなった。HPにアクセスした訪問者の数、ドメイン名、どの検索エンジンからどのようなキーワードを入力してジャンプしてきたかの経路追及、どのコンテンツを載せたページのアクセスが多いかなど多様な解析がサーバーのアクセスログをみることで可能である。巨大な情報空間の海のなかにいる訪問者の顔が見え、何を要求しているのかが正確に把握できる環境下になった。

HP作者のこれからの楽しみは、訪問者である未知なる貴方をいかに解明するかである。

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