SIPS(戦略的インターネット専門サービス)

企業のインターネット事業の展開が本格化するなかでWebサイトの出来の良し悪しが企業収益を大きく左右する時代となった。現在、Webサイトは二極化の傾向があり、個人商店ベースの小規模サイトと大企業による大規模Webサイトである。個人商店ベースの小規模サイトは制作者たる店主の個性や取り扱い商品のユニークさが売りになっているケースが多い。一方、大規模Webサイトは、デザインやユーザーのWebサイト上における誘導技術など計算され尽くした構築技術をアウトソーシングし進化させている。

SIPS(戦略的インターネット専門サービス)は企業のインターネット事業の立ち上げを総合的に支援するサービスで、その内容は事業戦略の助言、情報システムの構築、ホームページのデザイン、マーケッテイング、ブランド戦略などのサービスの提供である。従来は戦略的経営コンサルティング会社、システム・インテグレーター、広告会社がこれらの業務を個別に受託していたが、ネットビジネスの迅速性のニーズによりワンストップ・サービスとしてSIPSが相次ぎ登場してきた。ホームページのデザイン面に注目すると人間工学、認知工学、心理学を応用しホームページ上のボタンの位置、形状、色などを決定する。また日本人の文字を読む目の動きに合わせたデザインなど科学的根拠で考案する。

今後、大手Webサイトの優位性は益々歴然となるであろうが、科学技術等を結集したホームページというのもナンダカ夢がないと思うのは小規模サイト店主のひがみだろうか…

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