検索サイト上位にHP登録を
SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)と呼ばれるサービスが注目されている。インターネットの検索エンジンに企業のホームページを上位に登録させるサービスで、ベンチャー企業数社が事業展開している。
グーグルなどのロボット型検索エンジンはクローラ、スパイダーと呼ばれるロボット(プログラム)がwww上のドキュメントを自動的に巡回し、インデクサ・プログラムがデータベースを作成し、形態素解析で文節から単語ごと抜き出し、キーワード出現頻度などを求め各単語がどのようなタグでマークアップされているかを解析し、検索結果を求めやすい形に整理してデータベースに格納する。そして、検索キー・クエリに反応し、検索アルゴリズムを解析し、関連度が高い順にHPを一覧表示する。
SEO各社は企業から依頼を受け、検索サイトのアルゴリズムを解析し、関連度が高いと認識させるように企業のHPの内容を加工・構成し、検索サイトの上位に登録させる。各社とも独自の技術を駆使し、ノウハウを構築するわけだが、検索サイトのアルゴリズムは頻繁に変更されており、常に新技術を追いかけ、習得しないと落伍する厳しい世界なのだ。
SEO業者は現在、50社ほどあり、日本ユニシスなど80社から受託しているアウンや顧客のソニーのHPへグーグルからのアクセス件数を6倍に高めたというイー・プロモートなどがある。成果がハッキリでるビジネスであるため料金も1件数十万から数百万円とばらついている。SEOは5年後には100億円以上の市場に成長すると言う見方もある。
検索サイト上位に自社のHPが登録されると無名の企業でも認知され宣伝広告効果は計り知れない。特にその企業の業種名をキーワードとして検索エンジン上位にヒットさせれば効果満点である。作者も「不動産総合マネジメントネットワーク」という不動産のワンストップサービスのサイトを運営しており、アクセスログから閲覧者が利用した検索エンジンさらに入力したキーワードを遡及し、アクセスアップを心がけているが、このようなコラムを書くときはそのような邪念は忘れている(と言うと嘘になるが…)。例えば調べモノなどするとき検索エンジンの上位に登録されたHPよりも根気良くたぐって見つけた最後尾に近いHPにキラリと光る充実した内容がある場合も多い。
SEOが検索エンジンのアルゴリズムを解析し、加工を加え編集された不自然な日本語(キーワード)を多用したHPが増え、内容が空疎なものばかり上位に並ぶ最悪のケースを考えると憂鬱になる。
■関連記事
不動産鑑定業者とホームページ