個人用ファイアウォールの増加

「パーソナルファイアウォール」という1台1台のPCに搭載して利用する製品が国内で相次ぎ登場してきた。この製品のユーザーとしては、インターネットに常時接続しているユーザーである。CATV、ADSL、無線で常時接続するユーザーが増加しているが、常時接続環境は便利な反面、不正侵入の危険に晒されることになる。不正侵入、DDoS攻撃の踏み台にされる危険から防御するためには、不正なトラフィックを遮断するファイアウォールが必要である。

パーソナルファイアウォールはWinows98/95/NT4.0/2000の環境で稼動し、導入,設定が比較的容易である。個人ユーザだけでなく企業ユーザーも需要がある。企業の小規模、在宅勤務者は、CATV、ADSLを活用するケースが多い。しかし本格的にファイアウォールを設置、運用管理する費用人員が足りない。パーソナルファイアウォールは、こういう場合に有用である。また通常、ファイアウォールは社内LANとインターネットの接続点に設置されるため社内ネットワーク上の不正アクセスは予防できない。パーソナルファイアウォールは1台1台のPCに搭載するため防止が可能となる。機能的な面では、殆どの製品がパケットフィルタリングを活用し、送信元IPアドレスポート番号を見てフィルタリング。データをアプリケーションソフトに渡すか否かを判断する。価格もリーズナブルである。Win-Wrapperは1クライアント1万4800円、BlackIceは1ライセンス6500円である。個人ユーザーもアンチウイルスソフトと同様に利用できる環境になってきたと言える。

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