不動産鑑定のネットビジネス展開
GIS(地理情報システム)などベクター地図に価格関連情報DATABASEを料金別に階層化(情報レベルのレイヤー化)されたコンテンツや、即時性の高い評価(GISのDATABASEと連動する比準システム)その他配信が現実的なコンテンツなどインターネットによるコンテンツ配信が今後の方向だろう。
IEやネスケなどのブラウザにビジュアルな入力システムやDATABASEの検索システムをPerlなどのCGIスクリプト言語を使い表示し、クライアントとよりインタラクティブに対話する(クライアントの指示地と地図に関連つけられた情報の比準プロセスを対話的にブラウザ上に展開など)。まさに不動産鑑定のネットビジネス展開であるが、技術的に実現するには高度なネットワークスキルが要求される。
具体的にいうとDATABASEの構築に加えUNIX、WindowsNT、2000などのOSの知識、C/C++、Perl,Java、VBスクリプトなどの言語、LAN、WANの構築技能、ネットワークセキュリティ知識など広範に深い知識技能が必要である(ちょっとオーバーか、ASP業者にそのままなれる)。まあ、これに近いスキルを兼ね備えた人間は数少ないだろう。
それなら専門業者に頼むかとなるが、基本エンジン、ソフトハウスのカスタマイズ、インターネットのアクセスライセンス、DATA更新のメンテナンス料、地図の版権と莫大なコストが必要で費用対効果の面で挫折する可能性がある。業者まかせではシステムに鑑定評価のノウハウがイマイチ反映しない。しかし鑑定業者のみがシステム構築するのは基本エンジンの構築など負担が過大で現実的でない。
要は鑑定業者がネットワークスキルを高め鑑定業者主導で全体をシステム設計し、費用対効果を検討しながら専門業者しかできない領域のみまかせる。構築するシステムのレベルはリアルタイムにマーケティングし、情報を収集しながら対応する。システムはすぐ機能的に劣化するので構築中も最新技術を反映させる。
突然、私事で恐縮だが作者は、VB一辺倒できた。最近、ネットワークスキルを磨くためC、Perlを充電している。VBとCでは実行文が関数で構成される、インタプリタに比べデバッグでエラー行が特定しにくい、ポインターの概念など異なる面もあるが基本的には共通部分も多く、意外に抵抗がない。登るなら山は高いほどよい。できないでもともと、しかし挑戦すればスキルは残る。業者まかせだと下手すると借金しか残らない。
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