続モバイルのすすめ
このページで発信したモバイルの不動産鑑定における有用性についてもう少し言及してみよう。当所は事務所のLANとノートパソコンをインターネットのPIAFS規格で高速に通信できる環境を構築しているが、なにが新たに可能になったか具体的にみると
1、業務の最適配分による効率化
いままで法務局で調査後、現地という業務作業流れが、現地実査時に同時刻に法務局で取得した字図、地積測量図、建物図面,登記証明書等を事務所でスキャンしデータとして事務所からノートパソコンに送信することにより、現地でA4サイズのモニターで見れるため必要データのやりとりでは現地と事務所という空間、距離、時間をシームレス化し、業務の手順を効率化できる
2、現地実査時点で物件の確認、問題点をいち早くリアルタイムにクライアントと打ち合わせできる
従来は現地実査後、電話、FAXなどで現地の状態をイメージに頼り復元しながら打ち合わせしていたが現地のデータファイルやデジタルカメラの画像を記憶したSMARTMEDIAをPCカードでノートパソコンに取り込みクライアントのメールアドレスに送信することで現地の写真画像、データを共有しながら現地でリアルタイムに詳細な打ち合わせが可能である。
PHSのPIAFS規格に対応したISP業者は限定されるが、全国共通アクセス番号、料金のためダイアルアップ接続の設定をいちいち変更する手間がいらない。モバイルの有用性は枚挙にいとまないが、セキュリティには充分な注意が必要である。WindowsNTにRASサーバーを構築してモバイルする場合は、コールバックオプションを有効にしておくと外部からハッキング困難となる。また携帯端末そのものが紛失、盗難に合いやすいため第三者にみられるとまずい重要ファイルは暗号金庫、秘文などの暗号ソフトで暗号化しておくかBIOSでスーパバイザパスワードを設定する必要がある。
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